セラミックスの基礎知識

マシナブルセラミックス(快削性セラミックス)

マシナブルセラミックスの特徴・物性・用途などについて

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工作機械で加工しやすい快削性のセラミックス

マシナブルセラミックス画像
  • 一般呼称マシナブルセラミックス 快削性セラミックス
  • 英呼称Machinable Ceramics
  • 構造※材料に含まれる雲母等の劈開により、快削性があらわれる。
  • 備考※マイカセラミックスとも呼ばれる。

 

マシナブルセラミックスの特徴・種類

機械加工しやすいため、従来のセラミックスの長い加工工程、すなわち [型製作] ► [成形] ► [焼成] ► [後加工]、 [焼結体] ► [機械加工]、 といった長期かつ困難な方法とは異なり、マシナブルセラミックスの母材を即機械切削加工をして仕上げることが可能。

旋盤やマシニングセンタなどの工作機械で切削を行うが、この時雲母などの粒子がへき開面にそって割れるため、加工しやすい。

ホトベール® Photoveel (SiO2・Al2O3

ホトベール画像

ガラス質をマトリックスとし、フッ素金雲母・ジルコニア微結晶を均一に析出させた製品。 特に電気絶縁性に優れ、低価格である。

用途は、半導体製造装置・石勝製造装置絶縁材、断熱部品、真空装置部品、熱処理冶具など。

ホトベール®は、(株)フェローテックセラミックスの製品。

 

シェイパルMソフト® Shapal M Soft (AlN・BN)

シェイパルMソフト画像

チッ化アルミ(AlN)とチッ化ホウ素(BN)の複合体で、チッ化ホウ素がへき開性を持つため、快削性となる。 機械加工性に優れることはもちろん、特に高い熱伝導性を持つことが特長であり、その他、低熱膨張性、真空特性、電気絶縁性、低い誘電率・誘電損失、高強度である。

真空部品、放熱性・絶縁性を要する各種電気部品、低熱膨張を必要とする冶具、ヒートシンク、などに用いられる。

 

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